納車時の組立整備(Brompton編)

BROMPTON

ASSEMBLY & QUALITY

GCSの組み立て整備

BROMPTON

GCSでお買い上げの自転車は、もれなく通常 22,000円(税込)のメンテナンス作業を施してから納車しています。
STEP 1

開梱

入荷時の状態確認から、梱包材の除去と初期チェックまで。

BROMPTON入荷

BROMPTON入荷

工場で仮組みされたBROMPTONは、梱包されてこのような箱で入荷します。

箱にへこみやぶつかった痕跡がないか確認します。

開梱

開梱

箱を開けて仕様やカラーの間違いや説明書等の付属品に不足がないか確認します。

梱包材の除去とキズ、不良の確認

梱包材の除去とキズ、不良の確認

梱包材を剥がしてキズがないか確認。部品に変形や破損がないか併せて確認します。

BROMPTONを形にする

BROMPTONを形にする

箱に収まるサイズにするために外されていたサドルを装着すると、ひとまずは自転車の形に仕上がります。

一見タイヤに空気を入れれば乗れそうですが、このままではまだまだ安心安全な自転車とは程遠い状態であるのが実情です。

次のステップから、グリーンサイクルステーション(以下GCS)の整備基準に沿って各部位を調整・整備して長く安心して乗れる状態にすると共に、快適に使い続けられるように自転車の性能をより多く引き出していきます。

STEP 2

ホイール・駆動周り

回転性能・固定力・リムの仕上げ・パンク対策・振れ取り・泥よけ周りまで。

前後ホイールの回転性能の確認 1 前後ホイールの回転性能の確認 2 前後ホイールの回転性能の確認 3

前後ホイールの回転性能の確認

ホイールの回転性能に異常がないかチェックし、ナットが緩んでいないか確認します。

また、ホイールは常に回り続ける重要な部位のため、ベアリングの回転性能が最良な状態になるように圧力を微調整していきます。

状態によっては、必要に応じてハブを一旦分解してからベアリング部にグリスを追加します。

リムのバリ除去・研磨 1 リムのバリ除去・研磨 2 リムのバリ除去・研磨 3 リムのバリ除去・研磨 4

リムに残留したバリの除去、つなぎ目の研磨

工場出荷状態のホイールのリムには、製造過程や穴あけ切削時に発生した鋭利なバリや破片が残っている場合があります。

これらは手を切ってしまう危険があるだけでなく、走行中のパンクにもつながります。

GCSでは、一旦ホイールからタイヤとチューブ及びリムテープを取り外し、目視点検しながらリスクとなる原因を一つ一つ除去します。

さらに、BROMPTONは工場出荷状態でブレーキシューが当たるリム側面のつなぎ目に段差ができてしまっているケースがあります。

その場合にはブレーキシューの摩耗が早まるリスクを低減するため、専用のヤスリで滑らかに研磨します。

リムテープの強化 1 リムテープの強化 2

リムテープの強化

BROMPTONには標準でリムテープ(黄色)が巻かれています。

GCSでは、BROMPTONのパンクリスクをさらに低減させるために、GCSの整備基準に適合した高い空気圧に耐える布製の強化リムテープを、標準のリムテープの下に巻いています。

リムテープを二重にすることで、走行中に万が一標準のリムテープがずれてしまった場合でもパンクするリスクを抑えることができます。

ホイールの振れ取り(バランス調整)

ホイールの振れ取り(バランス調整)

ホイールは工場で組み立てられた状態のままだと振れが残っているため、GCSの整備基準をクリアしていません。

GCSでは専用の振れ取り台にホイールを乗せてスポーク(ハブとリムをつなぐ棒)の張り具合を整えながらバランスの精度を高め、センターがでるまで何度も何度も微調整を繰り返します。

スポークの張り具合とホイールのバランスを適切に調整すると、長距離を走ってもスポークが折れづらく、振れが発生しづらい強度の高いホイールになります。

タイヤの空気圧確認 1 リム側面のクリーニング 2

タイヤの空気圧確認とリム側面のクリーニング

空気圧メーターの付いた専用の空気入れでタイヤの適正空気圧まで空気を入れます。

しっかり空気が入った状態の時に、タイヤが均等に膨らんでいることを確認します。

また、適切な制動力を得るために、ブレーキシューが当たるリム側面をクリーニングします。

L字フック・泥よけ周辺ボルト確認 1 L字フック・泥よけ周辺ボルト確認 2 L字フック・泥よけ周辺ボルト確認 3

L字フック、泥よけ周辺ボルトの固定力確認

L字フック固定ボルトを筆頭に、BROMTPTONは泥よけ周りに細かいボルトが多数存在します。

写真は一例ですが、振動で緩みやすい小さなボルトの固定力を一つ一つ確認します。

泥よけステークリアランスの確認 1 泥よけステークリアランスの確認 2

泥よけステークリアランスの確認

工場出荷状態では、泥よけのステーが歪んでタイヤと泥よけのクリアランスが少ないケースがあります。

GCSでは、前後の泥よけとタイヤが左右と上面で適切なクリアランスになるように、ステーの位置を微調整しています。

STEP 3

ハンドル周り

操作性に直結するベアリングや角度、レバー位置を整備基準に沿って調整します。

ハンドリング性能の確認 1 ハンドリング性能の確認 2 ハンドリング性能の確認 3

ハンドリング性能の確認

ハンドル操作に関わるベアリングの動きに引っ掛かりや渋さなどの異常がないか確認します。

状態によってはハンドリングをスムーズにするために、一旦フレームを分解した上でベアリング等の状態をチェックするほか、必要に応じて適量のグリスを追加します。

ハンドルの操作性が整備基準に適合したら、工具で固定します。

ハンドルの十字角度確認 1 ハンドルの十字角度確認 2

ハンドルの十字角度確認

工場出荷状態では、ハンドルの十字角度が曲がって装着されているケースがあります。

十字角度の曲がりは走行中の違和感につながるため、組み立て段階で確認してハンドル角度の調整及び固定を行います。

パーソナライズ調整 1 パーソナライズ調整 2 パーソナライズ調整 3 パーソナライズ調整 4

ハンドル、ブレーキレバー、シフトレバー等のパーソナライズ調整と固定力確認

自転車の乗りやすさはハンドル周りの操作性で決まると言っても過言ではありません。

そのくらいハンドルやブレーキレバー、シフトレバーの扱いやすさは重要です。

GCSでは、ブレーキレバーの握り位置の距離からシフトレバーの位置や角度まで、お客様1人1人の使い方や好みに応じて、1台1台を体格に合わせたポジションに微調整しています。

調整後は各ボルトを適切なトルクで固定します。

※ハンドル周りのポジションは、ご納車時にも再度調整いたします

STEP 4

ブレーキ周り

ワイヤー内部の潤滑から、ブレーキ本体・パッドの調整、注油まで入念に確認します。

ブレーキワイヤー内部の潤滑

ブレーキワイヤー内部の潤滑

ブレーキワイヤー内部へ潤滑剤を注油することで、快適なブレーキレバータッチを実現します。

この作業は、長い期間軽いブレーキレバータッチを持続させる目的の他に、防水・防塵性を高める効果もあります。

ブレーキ本体・パッド調整 1 ブレーキ本体・パッド調整 2 ブレーキ本体・パッド調整 3

ブレーキ本体、ブレーキパッドの調整及び固定力確認

自転車の部品の中でも重要なブレーキ周りは、動作や固定力を中心に入念に確認します。

特に、ブレーキパッドの位置は工場出荷状態で曲がっているケースが多いため、GCSの整備基準に沿った最適な位置に調整してから固定します。

ブレーキ本体へ潤滑剤の注油

ブレーキ本体へ潤滑剤の注油

GCSでは、安心安全な性能が求められるブレーキの性能を重要視しています。

そのため、更なるブレーキ操作性の向上を求めて、ブレーキ本体にGCSの整備基準に適合したオイルを注油しています。

STEP 5

ギア周り

変速の確実性と操作感に直結する部位を、分解・確認・調整して整備基準へ合わせます。

シフトレバーの動作確認 1 シフトレバーの動作確認 2 シフトレバーの動作確認 3 シフトレバーの動作確認 4 シフトレバーの動作確認 5 シフトレバーの動作確認 6

シフトレバーの動作及び固定トルクの確認

ギアチェンジの確実性に関わる全てのシフトレバーの動作に問題や渋さがないかチェックします。

工場出荷状態の変速レバーに操作の固さや渋さなどが見受けられる場合、必要に応じて一旦シフトレバーを細部まで分解して原因を特定します。

原因がグリス不足、破片の混入、製造過程のバリ等の場合、適宜対応します。

GCSの整備基準に適合する状態になったことを確認し、緩み防止剤を塗布してから適正トルクで固定します。

ギア関連部品の調整 1 ギア関連部品の調整 2 ギア関連部品の調整 3 ギア関連部品の調整 4 ギア関連部品の調整 5 ギア関連部品の調整 6 ギア関連部品の調整 7

外装ギア、内装ギア関連部品の調整と固定

ギア周りには大小さまざまなボルトやナットが存在します。

部位によっては締めすぎても緩すぎても動きが悪くなるため、微調整をしながら適正な状態で固定していきます。

シフトレバーへの注油 ディレーラー可動部への注油

シフトレバーとディレーラーへ注油

BROMPTONはシフトレバーに樹脂を適用しているため、工場出荷状態のまま長期間使用していると変速操作をするレバーの動作が鈍くなるケースがあります。

GCSでは、新車整備時の快適な操作性が長期間持続するように、シフトレバーに潤滑剤を注油しています。

また、併せてギア可動部も同様に注油を行います。

STEP 6

サドル周り

高さ調整やフィット感に関わる部位を点検し、快適に使える状態へ整えます。

シートスリーブの状態確認

シートスリーブの状態確認

工場出荷状態では、稀にフレーム内部のシートスリーブ(筒状の黒い樹脂)に異常が見受けられるケースがあります。

シートスリーブに不良がある場合、サドルの上下がスムーズにできなくなったり、固定力が不足してしまいます。

そのため、お客様の車両を新車整備している段階でシートスリーブに異常が見つかった場合は、新品のシートスリーブに交換(無償サービス)しています。

サドルの角度と前後位置の調整 1 サドルの角度と前後位置の調整 2 サドルの角度と前後位置の調整 3

サドルの角度と前後位置のパーソナライズ調整と固定

サドルの角度と前後位置は、ペダルのこぎやすさと長時間のサイクリングでお尻が痛くなる症状に大きく影響します。

GCSでは、サドルの角度と前後位置をお客様1人1人のご経験や好みに応じて、1台1台を体格に合わせたポジションに微調整しています。

調整後は適切なトルクで固定します。

※サドルのポジションは、ご納車時にも再度調整いたします

シートクランプの調整

シートクランプの調整

サドルの上下を調整するレバーの固定力と操作性のバランスを最適な状態に調整します。

STEP 7

クランク周り

駆動の要となるクランク〜チェーンリング、ペダルの固定状態を確認します。

クランクの固定力確認 1 クランクの固定力確認 2

クランクの固定力確認

クランク固定ボルトの固定力を確認します。

チェーンリングの固定力確認

チェーンリングの固定力確認

チェーンリングを固定するボルト全ての固定力を確認します。

ペダルの固定力確認 1 ペダルの固定力確認 2 ペダルの固定力確認 3 ペダルの固定力確認 4

ペダルの固定力確認

左右のペダル本体及びケージに適合する工具で固定力を確認します。

STEP 8

各部増し締め・調整

折りたたみ機構や周辺パーツの状態を確認し、必要に応じて調整・増し締めを行います。

フロントキャリアブロックの固定力確認 1 フロントキャリアブロックの固定力確認 2

フロントキャリアブロックの固定力確認

フロントキャリアブロック固定ボルト及びレッチレバー固定ボルトの固定力を確認します。

ハンドルバーキャッチの調整 1 ハンドルバーキャッチの調整 2

ハンドルバーキャッチの調整

折りたたんだ際にハンドルバーキャッチニップルがハンドルバーキャッチにしっかり入るように調整します。

サスペンションブロック、キャスターの固定力確認 1 サスペンションブロック、キャスターの固定力確認 2

サスペンションブロック、キャスターの固定力確認

サスペンションブロックの固定ナット、キャスターの各固定ボルトの固定力を確認します。

リアキャリアの調整と固定力確認 1 リアキャリアの調整と固定力確認 2 リアキャリアの調整と固定力確認 3 リアキャリアの調整と固定力確認 4

リアキャリアの調整と固定力確認(リアキャリア装着モデルのみ)

工場出荷状態では、リアキャリアに装着された反射板、泥よけが曲がって装着されているケースがあります。

曲がっているパーツがある場合は、適正位置になるように調整しながら各ボルトの固定力を確認します。

STEP 9

仕上げ

折りたたみ機構の最終調整から、オプション装着・確認走行・クリーニングまでを行います。

ヒンジレバーネジ山の成形確認 1 ヒンジレバーネジ山の成形確認 2

ヒンジレバーネジ山の成形確認

折りたたむ際に重要なヒンジレバーのネジ山に異常がないか確認します。

工場出荷状態でネジ山の成形不良や塗装の影響によってヒンジレバーの操作が渋い場合、専用の工具でネジ山を修正し、整備基準に適合するグリスとオイルを注油します。

オプションパーツやカスタムパーツの取り付け

オプションパーツやカスタムパーツの取り付け

お客様のご希望に応じて、キックスタンドやカラーアクセサリーなどのパーツを装着します。

自転車のカスタムパーツは取扱説明書が付属していないことが多いため、GCSではこれまでの経験と技術を組み合わせて、個々のパーツ特性を活かしながらバリの除去や切削、研磨、適切なボルト類の選択や緩み防止剤の追加等を行い、最善の状態になるように装着します。

乗車確認

乗車確認

全ての調整が終わったら各調整箇所に問題がないか、実際にテスト走行して確認します。

折りたたみ確認

折りたたみ確認

折りたたんだ時に最も安定した状態で保持されるか、通常の範囲以外のガタつきがないか、実際に折りたたみと展開を行なって確認します。

クリーニング

クリーニング

乗車確認と折りたたみ確認の作業が終わったら、自転車全体をクリーニングして、フレームを微細な傷から防護するコーティング剤を塗布します。

STEP 10

フィニッシュ

最終仕上げ。整備基準に適合した状態でお渡しします。

完成(GCSステッカー貼付)

完成!

最後はGCSの整備基準に適合した証である「GCSステッカー」を貼付します。

これで、安心安全なBROMPTONの完成です!

※新車整備の手順や内容は予告なく変更する場合がございます