1996年の春に日本で発売された初代のbirdy(当時の名前はBD-1)は、有名人やクリエイターなどの流行に
敏感なアーリーアダプターを巻き込みながら、その名を広めていきました。
革新的な折りたたみ機構と走行性能の高さを持ち合わせた初代のbirdyは、折り畳み自転車に対する
「走らない、畳みづらい、壊れやすい」といった、当時一般的だったネガティブなイメージを見事にくつがえします。
そして、機能を阻害せずに折り畳みが可能な、洗練されたフレームデザインも注目を集めました。
このような背景から、日本における折り畳み自転車ブームの火付け役といっても過言ではない初代のbirdy。
初代birdyの発売から30年近く経つ現在も、
アップデートしながら「birdy Classic」として販売され、選び続けられています。
今回は、初代birdyの血を受け継いだbirdy Classicの人気の秘密に迫りたいと思います。
・変わらないがゆえの良さ
長く愛される自転車には、人気を裏付ける理由があります。
birdy Classicの場合は、「18インチのホイール」「耐久性」「拡張性」の3点が挙げられます。
早速見ていきましょう。
・18インチのホイール
18インチのホイールは、折り畳んだ際の収納サイズを小さくでき、街に多い段差を簡単に乗り越えられる
ちょうど良い大きさです。マウンテンバイクの設計思想を取り入れた初代birdyから、変わらずに採用されている
前後のサスペンションのおかげで、18インチとは思えないほど段差の乗り降りを安心して行えます。
・耐久性
折り畳み自転車における耐久性を考えたとき、フレーム剛性、パーツ剛性、専用部品の安定供給が重要になります。
birdy Classicはメインフレームを真ん中で横に折るタイプではなく、サスペンション機能を兼ねた機構を使って
フロントフォークとリアフォークを縦に折りたたむため、フレーム自体の剛性が非常に高くなるように作られています。
また、折り畳みに関するパーツは金属部品を中心に作られているため、破損が少ないのも特徴です。
さらに特筆すべきなのが専用部品の供給です。折り畳み自転車はパーツ点数が多く、
折り畳みに必要な専用パーツもあるため、折り畳まない自転車に比べて故障のリスクが増える傾向にあります。
しかし、birdy Classicはメーカーや国内代理店の尽力のおかげで専用パーツが安定的に供給されているため、
いつでも故障のリスクに備えられます。一部の部品を除いて、
今もなお、初代birdyに使えるパーツが手に入るから驚きです。
これは、初代birdyから続く、メーカーや代理店の変わらない尽力のおかげでもあります。
birdy Classicに使われるパーツは、専用部品を除けばマウンテンバイクやロードバイクに使われるパーツでも代替が可能です。
・拡張性
初代birdyから変わらないのが、自分好みの一台にできるカスタマイズのしやすさです。
フロントギアを大きくしてスピードアップが図れたり、専用部品の前後サスペンションを固さの異なるパーツに
交換することで好みの乗り心地に変更もできます。
また、ハンドルやサドルが交換できるのはもちろんのこと、走りを追求する方にはホイールを20インチに
変更する“20インチ化”も人気です。
初代birdyの発売から30年近くが経つ今、選べるタイヤの種類も大幅に増え続けています。
birdy Classicのカスタマイズは、初代birdyの発売から現在に至る今日においても、基本的なフレーム設計が
変わらないがゆえの楽しみ方ではないでしょうか。
・変わったからこその良さ
長い年月が経過するbirdyですが、変わらない部分があれば、変わる部分もあります。
大きく変わったのは、「ステム」「ヘッドパーツ」「フレームの太さ」です。
順番に見ていきましょう。
・ステム
ハンドルを保持する縦のパイプは「ステム」と呼ばれ、初代birdyには現在よりも少し細いステムが採用されていました。
必要十分な重量と強度ではあったものの、時代の流れによって、
重量を大きく変えずにさらなる強度を生み出す製法が生まれます。
birdy Classicのステムに採用されているその製法は、ステム全体の溶接痕を少なくすることに成功し、
強度だけでなく見た目にも美しいステムに仕上げることにつながります。
さらに、ステムの変更によって、マウンテンバイクで一般的になった31.8mm規格の
ハンドルを装着できるようになり、ハンドルの選択肢の増加になりました。
birdy Classicは、ステムが変わったからこそ得られるメリットが多くあります。
・ヘッドパーツ
birdy Classicに進化して良くなった部分に、「ヘッドパーツ」があります。
ヘッドパーツは、ハンドルの舵を取る際に重要なベアリングが入っている部品です。
birdy Classicには、初代birdyから続いた従来のbirdyよりも、大きいベアリングが装着できる規格が採用されています。
そのため、ヘッドパーツのガタ付きが軽減できるだけでなく、走行時のハンドリングの安定性が向上しています。
一般的にフラフラしやすいと言われるタイヤの小さな折り畳み自転車においては、重要な役割を持っています。
この点は、birdy Classicになって変わった良い部分でもあります。
・フレームの太さ
birdy Classicは、初代birdyに比べてフレームが若干太く作られています。
フレームパイプが太くなることによって強度が増すだけでなく、初代birdyでは外側に配置されて
いたブレーキと変速機のワイヤーをフレーム内部に配置できるようになりました。
birdy Classicになって変わったフレームの太さは、シンプルさに加えて強度と見た目の美しさに貢献しています。
・進化を続けるbirdy Classic
初代birdyに始まり、長い月日を経て変化を遂げたbirdy Classicでしたが、進化はまだ続きます。
初代birdyから続く丸パイプフレームとしては初めてとなるディスクブレーキを搭載し、多少の悪
路も平気な太いタイヤを採用したニューモデル「birdy Classic EVO」が発売されました。
日本限定販売だったこともあり、2023年春の初回入荷分は瞬く間に完売するほど人気が沸騰して話題になります。
良いアイテムをしっかり取り入れられる柔軟性を持つフレームのポテンシャルの高さにも、
birdyClassicの人気が続く秘訣がありそうです。
ディスクブレーキなどの人気の仕様や、グラベルロードで話題となった太いタイヤを採用するなど、
どこまでも成長し続けるbirdy Classic。これからもbirdy Classicの進化から目が離せません。
・おわりに
今回のブログでは、折り畳み自転車ブームに火を付けた初代birdyから、現在販売されている
birdy Classic、birdy Classic EVOに至るまで人気が続く理由を紹介してきました。
初代から続く従来のbirdy(BD-1)を乗り続けてきたユーザーからも、初めて購入した折り畳み自転車が
birdy Classicだったユーザーからも評価が高いbirdy Classicは、これからも頼れる相棒として乗り手に
様々な体験をもたらしてくれることでしょう。
当店では、ノーマルのbirdy Classicとbirdy Classic EVOはもちろん、おすすめの仕様やパーツ
を体験できる特別モデルのbirdy Classicの試乗車を用意しております。
birdy Classicを含めたbirdyシリーズの試乗車は、
いつでも予約不要でご試乗いただけますので、どうぞお気軽にご来店、ご相談ください。
birdyシリーズの試乗車ラインナップは、下記のページから閲覧可能です。
『【birdy 】試乗車ラインナップ』
以上、birdy Classicの人気が続く理由の紹介でした。
それでは。