昨年(2011年)、BD-1のラインナップに新たに加わりました
『 アルフィーネ 』
先ずは、その『アルフィーネ』モデルの優位性をご説明しますと、
大きく2つの特徴がございます。
1つ目に『内装の11段変速』搭載であること・・・
内装ギヤゆえに、チェーンが外れる事や、
変速のズレの心配が極めて少ないので、
初心者の方や輪行愛好者に好評です。
また、その11段ギヤは1段目~11段目までの
ギヤ比の設定が非常にワイドな点です。
ワイドであることの利点は、
高速走行~登坂性まで対応できることです。
例えば、見知らぬ場所にサイクリングに行って路面の状況も解らず、
突然勾配のキツイ坂に出くわしても、
その登りに対応出来るほどギヤが軽く出来るのです。
(もちろん脚力や経験も左右しますので一概に登れるとは言い切れません)
また、気持ちの良いサイクリングロードなど、
比較的ノンブレーキで走行可能な場所では、
いつもより少しスピードを出してみたくなったりしますよね。
この点でもアルフィーネのギヤ比は期待を裏切りません。
このように、路面の状況や走行環境にあわせて、
時にはゆっくり、時にはスポーティにと
その守備範囲の広さを発揮してくれます。
2つ目に『ギヤの変速は漕いでなくてもできる』こと・・・
内装ギヤは基本的に変速する際、
ぺダルの回転(足の回転)をとめて変速することが求められます。
ところがアルフィーネはスポーツバイクの多くが
使用する外装ギヤと同様に漕ぎながら変速することが可能なのです。
その利点は登り坂を頑張って登ってるときに特に有効なのです。
サイクリングはレースではありませんので自分のペースで
登れば良いのですが、まぁ~一般的にはゆっくり、
のんびりのスローペースになりますよね。
時には時速7kmとか5kmとかはたまた3kmとか。。。
低速で登っていますとバランスを取るのが難しく、
時としてふらつくこともあったりします。
こんな時にさらに勾配がきつくなれば、当然ギヤをもう1段軽くしたいと思います。
低速でふらつきながら頑張って登っているとき、
足の回転を一瞬止めて変速するより一定の速度で
ぺダリングしつつギヤ変速ができることが
非常にありがたいし、楽ちんで、何しろバランスを崩さずに済むので安全なのです。
ざっくりと大きな特徴は上述の2つになります。
このアルフィーネの実力を試すべく昨年は箱根の峠を登ってきました。
その実力は天下の剣・箱根をもクリアーするべく実力でした。
詳しくはこちら をご覧ください。
今回は、箱根に勝る峠をガチンコインプレッションする意味は
もはや必要ないとお思いまして、
『ロングツーリング+山登り』での実力を検証をしてきました!
BD-1アルフィーネ ガチンコインプレッション第2弾は
九州は宮崎県の高千穂峡にて実践してきました。
今回は輪行旅にご興味のある皆様に少しでも御参考になればと
輪行旅の模様を添えてお伝えいたします。
どうぞご覧下さい。
6時55分羽田空港フライトに乗るため
先ずは空港にて登場手続きを済ます。
自転車はもちろん預けなければなりません。
国内旅行ですと今回のGCSオリジナルの
イージーキャリングカバー
(底面は覆ってない袋、つまりカバータイプ)
でも問題なく預かってくれます。
ちなみに 自転車を預ける場合『同意書』は書かされますが
本当に丁寧に扱ってくれます。
宮崎空港に到着
自転車は、別口より 手渡しで 受け取ります。
ちなみに今回僕の預けた自転車と一緒に別口から手渡されたものは
サーフボード、楽器、それとワンちゃんでした。
(自転車の横がサーフボード3本)
宮崎空港駅より日豊線特急にちりんに乗車
にちりんにはなんと車内中央に
立派な荷物置きスペースがありました!
延岡駅をスタート!高千穂方面の案内板を頼りに218号線を探す。218号線に乗ってしまえばあとはそのまま ず~と1本道。
どんなに方向音痴の人でも、まず迷うことなく『高千穂』まで行けますよ(笑)
10km程走ると、腹ごしらえするに、相応しい シブ~い食堂が現れた。
マスターお勧めの 延岡名物 『チキン南蛮定食』を頂くことにした。
峠越えには十分なエネルギーが補給できました(笑)
再び218号線を走り出すことに。
これほど、気分を良くしてくれるネーミングの街道は
なかなかないですね~
しばらくは左手に五ヶ瀬川を眺めてのサイクリングを楽しむ
平坦で気持ちの良い1本道もこのあたりまで。。。
いよいよここから 登りが始まる!
今までの道のりが、あまりにも気持ち良かったので、
ここで自らに気合いを入れてみた。
「よしっ!いざ出陣!」
比較的勾配は緩いものの
いきなりロングのヒルクライムで、一気に汗が噴き出してくる。
下ってくる車の速度に反比例するかのような
ゆっくりのんびりペダルを回す。
次なる町は生まれて初めて走る「日之影町」
キツイながらも、毎回この瞬間には喜びを感じる。
でも、名前からして日が当たらないのか?
なんて思えるほど気分的にはまだ余裕がある。
ここで初めてアルフィーネのギヤの話をしますと、
ナントナントまだ「11~6速」までしか使ってないのです!!
この先険しいのぼりが現れたとしても、
昨年箱根攻めをクリアーしてる自信からか、不安はない!
再び 高千穂をめざし漕ぎだすも
登り→平坦→登りを繰り返すため、細かいジャブが効いてくる・・・
あと11km
残り10kmを切ると 気の緩みか
疲労感が増してきて、次第に速度も遅くなる
ギヤの変速も後半戦は、3速に入れていることが多くなる。
やっと着いた・・・
218号線の「雲海橋」 を渡ればその先は高千穂エリア
着いたと思ったのは高千穂の入り口にすぎない・・・
この町は奥が深く、
更にはこの町自体が今までのコース以上にアップダウンが激しい・・・
高千穂についてから・・・3速 2速をフル活用
高千穂トンネル周辺はこの辺りでも最高地点なんでしょうね・・・
目指すは国指定重要有形文化財でもあります高千穂神社
無事に参拝を済ませ
いよいよ最終目的地である 高千穂峡を目指す
延岡からは54km
高千穂峡まで4つのヘアピンカーブを
(当然帰りはこれを登ることに・・・)一気に下った。
その先は、「神話伝説・高千穂峡」
神々の息吹を感じるような神秘的なエリアは
まさにゴールに相応しく なお一層の達成感を味わった。
本日延岡駅出発は11時、その後218号線をひた走り、
ランチ、休憩、をはさみながら高千穂へ
最終目的地であります高千穂峡での散策を終えたのが17時
この後はさっきのヘアピンカーブを登って
高千穂の街まで戻り本日の宿へ
本日の走行距離は60km 6時間の「旅リン」を終える
アルフィーネはここ高千穂でも大活躍!
最後のヘアピンカーブは全く想像してなかった・・・
まさに、まさかの魔坂でした!
この魔坂で使いましたよ「1速」を!!
もちろんそのおかげもあって登りきれました。
今回の様なセミロングツーリング
(50~60km)+アップダウンがあってこそ
アルフィーネの実力が発揮され実感できるのではないでしょうか!
皆さん この子は本当にタフでどこでもついてきてくれます。
さて次はどこに連れて行こうかな!
鈴木 潤