Bromptonは、GCSにとって長く大切にしてきたブランドのひとつです。

創業者でありデザイナーでもあるアンドリュー・リッチー氏、そして当時の社長であったウィル氏をはじめ、多くの関係者に遠くロンドンからGCSを訪れていただきました。

ロンドンで生まれたBromptonを、ここ横浜のGCSから、オーナー様のBromptonライフへとつないでいく。

そんな積み重ねの中で、GCSとBrompton、そしてオーナー様との関係も深まってきました。

創業者のアンドリュー・リッチーさん

社長のウィル・バトラー・アダムスさん

マーケティング担当のフィリップさん

フィリップさんと、テクニカルサポート担当のアンドリューさん

APACマネージング・ディレクターのマーク・スメドレーさんと横浜サイクリング

折りたたみ自転車の常識を一変させたbirdy

birdy の生みの親、ハイコ・ミューラーとマーカス・リーズは、ドイツの名門ダルムシュタット工科大学で 出会った。乗り手として自転車ライフを楽しんでいた 1992 年のある日、マーカスがハイコに見せた、 一風変わった自転車の厚紙模型。この模型をもとに2 人で作り上げたプロトタイプこそ、「世界で最初のbirdy」だった。このプロトタイプは寄せ集めの部品から構成され、外観こそ洗練されていなかったものの、現在と同様の折りたたみ機構と前後サスペンションを装備。 つまり、「メインフレームはそのままに車体を折りたたむ」 という画期的なアイディアが既に盛り込まれたいた。このアイディアを思いついたきっかけについて、マーカスは「どこにでも持って行けて、どんな場所でもすぐ に乗れる自転車が欲しかった」からだと語る。
翌1993年には細部をブラッシュアップした試作車が 完成、欧州最大の自転車ショー「ユーロバイクショー」に出展、高い評価を獲得。そして1995 年、ついに製品版のbirdyが発売された。

小さなタイヤを持つ”スポーツバイク”

birdy誕生以前にも折りたたみ自転車はたくさんあった。しかし、「”本当に乗って楽しい”自転車はなかった」とマーカスは語る。二人が目指したのは「小さく折りたためて且つスポーティにも走れる」バイクだったからだ。 このコンセプトを最も特徴づけるのが、birdy の革新的な折りたたみ機構。 メインフレームを折りたたまないことにより、ペダリングパワーをそのまま受け止める高い剛性を確保。そしてトップチューブやハンドルポスト、シートポストの角度を調整することで、スポーツ走行に最適な前傾姿勢を楽にとることができる。 さらに、前後サスペンションにより快適性も確保するなど、街乗りからロングライドまでこなす「懐の深い」バイクに仕上がっている。
ペダルを回した分だけしっかりと前に進む、一度乗れば誰もが実感できるスポーティな走り。そこにはマーカスとハイコ、2 人の自転車にかける情熱が息づいている。

大手ゲーム機メーカーで、数多くの業務用アミューズメントマシンのヒット作を手がけたメンバーが独立して立ち上げたデザインスタジオ「Tartaruga Entertainment Works」が設立。
同年、オリジナルプロダクトとして・Tartaruga TYPE-F(フォールディング)が発売される。

・Tartaruga Type R(リカンベント)
2003年に誕生し、日本の伝統的な建築フレームを取り入れた直線的スタイルが印象的なモデルが発売される(現在、販売終了モデル)

自転車の「SUV」(SPORT UTILITY VEHICLE)をコンセプトに作られてた、走行パ
フォーマンス抜群のTYPE-SPORT(スポルト)ULTEGRA・DX・SDが発売される。
(現在ULTEGRAは販売終了)

Tartauga Entertainment Works、設立10周年記念モデルが発売される。
・Tartaruga Type FOLDING ver.1.55 10th Anniversary MODEL(写真上)
・Tartaruga Type SPORT ver.1.25 10th Anniversary MODEL(写真下)

TYPE-S SDをベースに車軸(ハブ)にTYPE-S DXと同じシールドベアリング仕様ハブを装備し、より軽快な走りを実現したGCSオリジナルモデル「TYPE SPORTS K.K 」。
フレームカラーはGCSオリジナルのレッドカラー。

TYPE-S SDをベースに車軸(ハブ)にTYPE-S DXと同じシールドベアリング仕様ハブを装備し、より軽快な走りを実現したGCSオリジナルモデル「TYPE SPORTS K.K 」。
フレームカラーはGCSオリジナルのグリーンカラー。

タイレル誕生

デザイナー廣瀬氏の転機

アイヴエモーション代表兼、デザイナーでもある廣瀬将人氏は、1989年、大学院で環境デザインを専攻した後、都市計画コンサルタント会社に勤務、街自体の設計のマスタープランや商店街の計画など大小さまざまな事業を手掛ける。
その頃、運動不足も兼ねて、通勤用にスポーツバイクを購入したのだが乗り心地に納得できず、すぐに自分でパーツを集め作り始め、そこから自転車の奥深さにのめり込むようになり2003年、東京の職場をはなれ、生まれ故郷の香川に戻り高松市内の再開発計画などに参加する傍ら、小径車が欲しくて探すが、満足できる小径車がなかった事がきっかけとなり「ならば、大好きな自転車を自分のデザインで作ろう!」
これが、タイレルの始まりとなる。

独自のデザインコード「スラントデザイン」の完成

絵や模型をつくりながらデザイン開始から約一年がかりでエレガントでしなやかな強さを秘めたスタイリングの独自のスラントデザインを完成させる。

この形状は今も全モデル共通のデザインコードとなる。

この時の模型はGCSに展示しております。

ブランドの由来と理念

社名「アイブエモーション」に込められた想い

ive emotion

その後、2004年、有限会社アイブエモーション設立。
社名には氏が尊敬するアップルコンピュータのジョナサンアイブからと「I Have Emotion:感動を持って取り組んで行きたい」
というふたつの思いがこめられている。

ブランド名「Tyrell(タイレル)」の起源

ブランド名となる「Tyrell(タイレル)」はPhilip.K.Dick原作の映画ブレードランナーに登場するアンドロイド製造会社がその由来。
映画では 未来人間社会の行きすぎたテクノロジーにより生まれたアンドロイドがやがて人間的な感情を求めてさまよい人間以上に人間らしく行動しようとするものでした。
こうした未来を先取りし研ぎ澄ましたリアルな感性を持ち続ける事人力のみで駆動するもっともエコロジカルでシンプルな乗り物である
自転車の機能性、デザインの中から、新たな価値観を生み出そうとしていることがタイレルの原点となり、2005年、本格的な国内販売がスタートされた。

年表

2004年5月有限会社アイブエモーション設立
2005年2月商標、意匠権の取得。
2005年3月「ハンドメイドバイシクルフェア2005」に出展
「サイクリング・シティバイク部門 第1位受賞」
2005年4月国内販売開始
2006年11月香港・中国へ販売開始
2007年3月韓国へ販売開始
2007年8月台湾へ販売開始
2008年8月シンガポール・インドネシアへ販売開始
2011年3月芦原科学賞奨励賞、受賞

開発当初のプロトタイプモデル

・コードネーム「PK1」

・コードネーム「SCUZZE」

・コードネーム「SMARTA」

・コードネーム「HENDRIX」

GCSとタイレルの出会い

GCSとタイレルの出会いはタイレルのデビュー前にさかのぼる。
2002年、まだ20インチの完組みホイール(a-class)が日本国内でGCSが輸入代理店だったころ、廣瀬氏より引き合いを受けた。
電話で越しで語る廣瀬氏「今回のホイールはサンプルで使いたい」と。
深く聞いてみると・・・「近い将来MINIVELOのブランドを立ち上げる!今開発中なんです!」 と熱く語ってくれた。

後の2004年 再び廣瀬氏より1本の電話をもらう。
「遂に完成しました!」と廣瀬氏。

完成品をはじめて見た時、「このフレームの美しさと高次元の乗り心地」は今までのminiveloでは感じたことがない!
感動を超え、衝撃を受けたことを今でも忘れられない。

生産終了モデル

・SZ(2011年販売終了)

・Si(2011年販売終了)

——様々な名車を産み出すパシフィック社ですが今年で何年目を迎えるのでしょうか?

様々な名車を産み出すパシフィック社ですが今年で何年目を迎えるのでしょうか?

当社は1980年創業ですので2010年で30周年を迎えました。
70年代から折りたたみ自転車を作りたい思いがありましたがフレームを真中から真っ二つに折るだけの折りたたみ(2つ折り)は嫌でした。2つ折りは、強 度、耐久性を考えるとどうしても弱いので、何の興味もありません。新鮮味もありませんでしたしね。私が興味を持ったのはバイクフライデー、ブロンプトンで すね。凄いと思ったし画期的だなと思いました。そうしたバイクに刺激を受けながら、私のものづくりがスタートしました。

さまざまな名車の中でも代表的なモデルの1つとしてキャリーミーがありますが、そもそもどうしてキャリーミーを作ったのでしょうか?

今から約7年ほど前の2003年頃、ある医療系の企業(日本)から、車いすと一緒に走れる自転車が欲しいから作ってほしいとの依頼を受けました。そしてそれは車いすと一緒に車のトランクに入るものでなければなりませんでした。ラッキーなことに私には1980年当時、今から30年前にこのアイデアがあったのです。ですからすでにあったモデルに手を加えながら、約4週間で新星「CARRY ME」の試作を作り上げたのです。

そのキャリーミーの最大の魅力はデザイナー自身はどこにあると考えてますか?

この手の極小タイヤのカテゴリーでは強度もジオメトリーも完璧に作ってあります。
ポジション出しは何回も微調整、試走(1年間で1000km以上を数年間)を繰り返しそのクオリティーを常に追求しました。
とにかく乗り味のパフォーマンスには細心の注意を払い、徹底的に注力してきました。

日本で販売が開始されて5年が過ぎると同時に、年々着実にファンが増えております。それぞれのオーナーさんの使い方も実に様々で幅広く活用されてますが、このような広がり方は想像されてましたか?

医療向けに作った当時は、現在の状況は想像もつきませんでした。(笑)
今では日本をはじめ、ロンドン、シカゴ、ニューヨークと世界中の様々な都市で支持されています。
本当に嬉しく思います。
台湾国内のユーザーはCARRY MEで峠も上るしスピードも出します(笑)
日本をはじめ世界の各都市のユーザーにはライフスタイルに合った様々な使い方をしていただいているようです。

日本では昨今、キャリーミーと同カテゴリーに属する極小ホイールでの事故が相次いでますが、それらの自転車とキャリーミーが確実に違うのはどのあたりでしょうか?

繰り返しになるがジオメトリー、強度、耐久性が違うんですよ。
ジオメトリーに関して言えば、重心が他の自転車と圧倒的に違うんです。
人間の中心はへそにある、自転車の中心も真ん中になければいけない。
CARRY MEは真ん中に重心を置いています。そうすることでの乗り味はとっても自然で、乗ってることすら忘れるくらいの一体感が生まれる。
本当にいい自転車は一体感を感じれるかではないでしょうか?
ただ極小タイヤ全般に言えることですが、段差を乗り上る際には十分注意いただきたい。

今後のキャリーミーの展開はどのようにお考えですか?

アメリカ向けにエレクトリック(電動)が誕生しました。
それ以外は特にありません。
むしろ現在のモデルをブラッシュアップさせてより完成度を高めていきたいと思ってます。

最後に日本のキャリーミーオーナー(ファン)の方にメッセージをお願いします。

CARRY MEのオーナー様のみなさんには、CARRY MEに乗って楽しんでいただき、多くの良い時間を、CARRY MEと共にお過ごしいただきたいと思います。

1970年、イギリス、ケンブリッジ大学を卒業後、コンピュータソフトや造園設などを手掛けていたアンドリューリッチー氏は、ある日、ふと出かけた際に、街で見かけた折畳み自転車にとても興味を持った。彼は”自分だったらもっと素晴らしい折りたたみ自転車が作れて、
それをもっと多くの人により楽しんでもらえるんじゃないか・・・”
とその時考えた。そしてその日を境に、そんな彼の理想を具現化すべく、ロンドン市街にある「ブロンプトン通り」を見下ろす一室から彼の挑戦が始まったのです。

彼が最もこだわった事、それは自転車として必要な走行性能に妥協せず、いかに簡単に折りたためるかはもちろんのこと、折りたたんでも機能的であり続けるということ。
そして数々の試作車を経て1986年に30台の試作車が生まれた。
「Ease of Use=高性能折り畳み自転車の楽しさを気軽に」
彼の求めていた自転車は完成しました。
そして、その名前は、アンドリューリッチーが生まれ育った町、ロンドン市内のブロンプトン・ビレッジから「ブロンプトン」と命名されました。

そんな完成された独創的なアイデアがふんだんに盛り込まれた彼の自転車は1995年、英国王室から優れた国内製品にのみ与えられるQUEENS AWARDを獲得し、
また、2009年には、ロンドンのバッキンガム宮殿においてフィリップ殿下よりデザイナーズ賞を贈られました。アンドリューリッチーのデザインしたブロンプトンが20年以上にわたりイギリス産業界へ顕著に貢献してきたことが認められての受賞でした。

現在もイギリスの工場で職人達の手により、ハンドメイドで作れているBROMPTON、昔と変わらない彼の情熱は、現在も彼らの自転車作りに脈々と息づいている。

GCSに初来店。

テレビの取材で「GCSとはどんな店か?」の投げかけにも親身に答えてくれたハイコ氏。

Green Style に移動。

Green Styleではおしゃれな自転車グッズに興味津々なご様子。特に気に入ったYAKKAYのヘルメットを奥さんへのお土産に。

Green Style スタッフと記念撮影

販売用の自転車にも自記筆のサインを頂く。

BD-1のGGオリジナルカスタムペイントモデルに感激したハイコ氏が自ら記念撮影。

リーズ&ミューラーの店内サインにマーカス氏に続き、ついにハイコ氏にもサインをいただきました。

最後に記念写真ベストスマイルを見せてくれたハイコ氏。

11月6日(月)午後。5日間という短い日本滞在期間中サイクルショーや取材など多忙なスケジュールをこなしてきたマーカス・リーズ氏が訪日の締めくくりとして横浜に足を運んでくれました。
ショールームに来てくれたマーカスとガッチリと握手を交わし 約1年半ぶりの再会を喜び合いました。
立て襟の黒のスーツ姿できめたマーカスはいっそうスマートで洗練された印象。
自身が新たに手がけた新ブランドZWEI(ツヴァイ)のバッグの赤がスーツの黒に映える憎いコーディネートで現れてくれました。

しばし店内を物色。前回にもまして興味津々の様子でカメラのシャッターを切るマーカス。「ジュン、このお店のコンセプトはすばらしいよね。自転車にバッグや服、自転車を中心にでもそれ以外のよくセレクトされた小物類も同じバランスでディスプレイされていて、ここでの買物はとても楽しいと思うよ。」少し高揚しながらもおだやかな口調そういうとまたパチり。

程なくGreen Styleに移動。スタイルの平田とも再会を喜びあい新しい店舗を楽しそうに見回すマーカス。「こっちのお店は女性をより意識してるようだね。2つのお店のコントラストがすばらしいね。」 と一言。

いよいよ、本題。今にも一雨来そうな空模様の中急ぐようにBD-1横浜サイクリングのはじまりはじまり。ZWEI(ツヴァイ)のマーカスに対抗して(?)STEM DESIGN のサイクルバッグに 同じくSTEM DESIGNのアンクルベルトで準備万端。するとマーカスがすかさず「そのアンクルベルトかっこいいね。」褒められて少し照れながらいざ出発。

山下公園界隈から大桟橋へ
傾斜したウッドデッキををみて「自転車のレースによさそうだね。」と自転車好きらしい一面を覗かせるマーカス。

国際客船ターミナル内を通り、大桟橋のディープエリアへ。東西上屋倉庫のアンティークでキッチュな小物に時々頬を緩ませながら足を止めるマーカス。特に車関係の品に興味津々の様子。話によると父親がクルマ屋という家柄、無類の車好きでもあるのだ。倉庫を出ると、倉庫の裏手、開港時からの物揚げ場として栄えた横浜の歴史が染み付いた寂びれたオールドポート横浜港へご案内。

次に向かったのはご存知赤レンガ倉庫。その途中走りながらカメラに向かってスマイルをくれるマーカス。彼のサービス精神とジェントルマンな人柄には終始脱帽。

倉庫内のショッピングエリアを隈無く散策。ショッピングはもちろん場所の由来や歴史に興味を示す彼はポケットからおもむろにPDAを取り出なにやら調べ始めた。なんとウェブからダウンロードしたWIKIPEDIAで横浜の歴史を紐解いていたのでした。インテリジェンスなMr.リーズ。

これぞマーカスのサービス精神の極み ?!“リバース走法?!”
道行く人がみんな振り返ります。振り返ると目が合う不思議に思わずニンマリ

次第に日が暮れ始め、みなとみらいエリアに行くか、港が見える丘方面に行くか決断の時。マーカスの一言で後者に決定。

上り坂はBD-1の得意分野。一気に港の見える丘公園まで登り切ってベイブリッジをバックに記念撮影パチり。

サンタクロースの人形やクリスマス関連のグッズでみごとに溢れたおもちゃ博物館内のショップ「TOY CLUB」を出る頃にはすっかり日も落ちライト点灯。

外人墓地を経由して元町へ一気に駆け下りる。急な下り坂もみごとなライディングのマーカスでした

夜のムードが出てきた元町を軽く走りぬけたら中華街へ。

スーツに革靴、それにスタイルと機能性のバランスの取れたZWEIバッグ。このスタイルで横浜の街をさっそうと走り抜け、ショッピングや観光を満喫したマーカス。彼のスタイルはBD-1オーナーの方でしたら是非参考にしたいところですね。とても印象的でした。

自転車から降りて横浜サイクリングは第2部へ—。

都市計画の専門家から、なぜ自転車デザイナーへと転身したのか。 唯一無二の造形美で知られる「Tyrell(タイレル)」の生みの親、廣瀬将人氏

今回は、ブランド創設時の熱いパッションや、独自のデザイン哲学、そして未来への野望について、じっくりとお話を伺いました。タイレルオーナーはもちろん、これからミニベロを検討される方も必見の内容です。

廣瀬さんはもともと都市計画の専門家でいらして、現在TYRELLという非常に素晴らしいミニベロ自転車を作られています。もともとどういう経緯で自転車のデザインをはじめられたんですか?

私は、アイヴエモーション社を創業するまで、大学(千葉大院)を出てから、14年間程、都市計画コンサルタント会社(KGK)に勤めていました。
在職中は、郊外のニュータウン開発から、都市および地域のマスタープランづくり、交通計画、商店街整備、あるいは高齢者福祉のまちづくりなど、都市の諸課題を解決するための、様々な調査・計画・デザインに従事していました。
これらの仕事のフィールドは、東京のみならず、北海道から九州まで地方都市にも出かけ、地元の人たちと議論を重ねながら、時間をかけ進めるものでした。
特に専門は、自然との調和、省エネルギー・リサイクル、コンパクトな都市開発の実現を図る「環境共生の都市づくり」でして、地域の固有の風土や文化を生かす、ゆとりと豊かさを持った暮らしの実現なのです。
今風に言えば、LOHAS、スローライフと言えるでしょう。
東京での慌ただしい生活や仕事をこなすスピードに、自分が求める将来の姿と隔たりを感じていた頃、実家の事情も重なり、故郷の四国・香川にUターンしたのが約2年半まえ。
当時は、海外を放浪?したり、何も考えない時間を過ごしたりと、まさしく超スローな生活でした。
TYRELLブランドは、このような超スロー?な時間の中から生まれたものです。
東京に居た頃は、自転車通勤、週末はロードバイクでロングライドしたり、自転車は一番の趣味でしたが、自ら「自転車を創ろう!」と思い立ったのも、この自由でスローな田舎暮らしがあったからでしょう。
いざ、自転車をつくろう、と決めた時から、自身の感性を研ぎすまし、全身全霊を込め、のめり込んでいきました。開発期間1年半をかけて・・・・

そうすると、ちょうど開発されていた時ですね、はじめてお電話をいただいたのは。
確か当時まだ国内でうちだけでしか扱っていなかったA-CLASS20インチの完組ホイールの引き合いの電話をいただいて、今回のホイールはサンプル車に使いたい??とのことで詳しく伺ってみると・・・ 近いうちに小径自転車のブランドを立ち上げるとのお話で。
実際完成したTYRELLを初めて見た時はその完成度の高さに驚きました。
小手先のデザインではこういったプロダクトはなかなか生みだせないと思います。
TYRELLの開発コンセプトはどういったものなんですか?

TYRELLは、一言で言えば、私の分身。フレームのスタイリングや構成美、機能、そしてブランド哲学に至るまで。
基本コンセプトは、乗り手の心が惹かれる、シンプルで美しいデザインであること、すべてのフレームには、ブランドのアイデンティティを表出する、固有のデザインコード(スラントデザイン)を持つこと、軽快さ(軽量)と強さ(強度)を高いレベルでバランスをとること、に力点を置いて開発しました。
20インチの小径車には、コンパクトな構造を持ちデザインに自由度があること、街乗りからツーリングまで、多様な用途に利用できること、都市部を中心に初心者から愛好家まで、幅広いユーザー層を開拓できることなど、多くの可能性があり、TYRELL独自の商品バリューを提供できると確信したので、TYRELLでは、主力商品としています。
現在、7005アルミ製フレームのフルサスペンション機能を持つモデルと、3Al2.5Vチタン製のモデルの計3アイテムを用意していますが、基本デザインは、共通です。すべてに、高い走行性能を求め、小径車らしくない?安定感を出すために、ハンドリングの調整や前後重量バランスに、注視して、開発しました。さらに、乗り手の足を長く、美しく見せられるように、ヒューマンスケールを研究してデザインされています。これらエモーショナルかつヒューマンスケールは、TYRELLの大切なデザイン思想です。

なるほど、非常に興味深いお話ですね。
そうしたデザイン意図が実際のプロダクトにしっかり表現されて、乗り手を魅了するものに仕上げられた手腕には脱帽です。
ブランドとしても非常にいいスタートを切られたと思いますが、今後のTYRELLの「野望」なんておありですか?

最初の野望(喜び)は、TYRELLをかっこよく駆って、疾走している人を、街で見かけること。自分が創り出したもの(価値)を、苦労して稼いだお金を払って購入してくれたオーナー様への感謝を実感する時でもあります。
TYRELLの野望は、地方都市で、産声をあげて間もない新興ブランドですが、世界の自転車ブランドの中で、確固たる存在感を示すこと。それは、今取り組んでいる普遍的なデザイン・スタリングの確立とブランドイメージづくりに依ること思います。さらに、出来るだけ早い時期に、欧米でリリースし、現地の人の評価を聞きたいです。
最終的な目標は、心からTYRELLを愛してくださる熱狂的なTYRELLオーナーに、信奉される深い魅力に包まれて高い品質とデザインの自転車を提供することです。(現在も他社にないわくわくする企画が進行中です)
今、モノ(ハード)づくりに集中してますが、私の経歴にあったように、環境にやさしい都市・まちの実現は、私のライフワークなので、最もサステーナブル((環境を破壊しないで)持続可能)な交通である自転車の普及・促進のために、地域の人やNPOと連携して、自転車モビリティを高めていきたいですね。今、地元の電鉄会社に、サイクルトレイン(車両への自転車持ち込み)プロジェクトを提案しています。

GCSへの期待されることなどありますか?

GCS(グリーンサイクルステーション)、とっても良いネーミングですね。「自転車に乗る人が増えれば、自然環境に貢献し、緑が増える」。「緑が増える基地(拠点)」が、GCSなのですね。サイクルショップの理念として、すばらしいと思います。
GSC様は、初心者の方をターゲットにして、スタイシッシュな街乗り自転車ブランドからウェア、バック等小物まで、トータルファッションとしてお客様に、商品を提供されている訳ですが、乗る人の気持ちを考え、自転車に乗る楽しさや自転車のある暮らしを、提案されている点に、深く感銘します。先駆的なサイクルファッションリーダーの鈴木さんの情報発信拠点(ステーション)として、これからも、ユーザーの心を魅惑する、サイクル・エンジョイライフのご提案がなされることでしょう。TYRELLもその一員になれたこと、光栄です。
互いの感性がぶつかり会う創造の場(GCS : グレート・コラボレート・スチュエーション)となるように、TYRELLも研鑽して参ります。

GCSにてタイレルをお買い求めいただいたオーナー様へのメッセージをお願いします。

中華街がすぐ近くの横浜都心にお店を構えるGCSにて、TYRELL製品をご購入のオーナーさまに、深く感謝致します。
当社製品をご購入する決め手は、何だったのでしょうか?
「オーナーさまの心を虜にする、何か熱いパッションを感じたのでしょうか?」。
「あるいは一目惚れ・・・」。
「いや、異性と接する時の、嬉しさ、至福感・・・」。
きっと、オーナーさま、それぞれのわくわくする動機とストーリーを楽しみながらの品定めが、あったことでしょうね。
私たちTYRELLが、数あるブランドの中から、オーナーさまに、選ばれこと、至上の喜びです。
オーナーさまのパートナーとして、TYRELLのアフターケアー、およびGCSの万全なサポート体制により、末永く愛され続けられこと確信しております。ご要望、ご意見がございましたら、どしどし、お寄せください。
機会がございましたら、TYRELLの聖地・四国さぬきへのお越し、お待ちしております。多謝。