アイヴエモーション代表兼、デザイナーでもある廣瀬将人氏は、1989年、大学院で環境デザインを専攻した後、都市計画コンサルタント会社に勤務、街自体の設計のマスタープランや商店街の計画など大小さまざまな事業を手掛ける。
その頃、運動不足も兼ねて、通勤用にスポーツバイクを購入したのだが乗り心地に納得できず、すぐに自分でパーツを集め作り始め、そこから自転車の奥深さにのめり込むようになり2003年、東京の職場をはなれ、生まれ故郷の香川に戻り高松市内の再開発計画などに参加する傍ら、小径車が欲しくて探すが、満足できる小径車がなかった事がきっかけとなり「ならば、大好きな自転車を自分のデザインで作ろう!」
これが、タイレルの始まりとなる。
絵や模型をつくりながらデザイン開始から約一年がかりでエレガントでしなやかな強さを秘めたスタイリングの独自のスラントデザインを完成させる。
この形状は今も全モデル共通のデザインコードとなる。
この時の模型はGCSに展示しております。
その後、2004年、有限会社アイブエモーション設立。
社名には氏が尊敬するアップルコンピュータのジョナサンアイブからと「I Have Emotion:感動を持って取り組んで行きたい」
というふたつの思いがこめられている。
ブランド名となる「Tyrell(タイレル)」はPhilip.K.Dick原作の映画ブレードランナーに登場するアンドロイド製造会社がその由来。
映画では 未来人間社会の行きすぎたテクノロジーにより生まれたアンドロイドがやがて人間的な感情を求めてさまよい人間以上に人間らしく行動しようとするものでした。
こうした未来を先取りし研ぎ澄ましたリアルな感性を持ち続ける事人力のみで駆動するもっともエコロジカルでシンプルな乗り物である
自転車の機能性、デザインの中から、新たな価値観を生み出そうとしていることがタイレルの原点となり、2005年、本格的な国内販売がスタートされた。
2004年5月 | 有限会社アイブエモーション設立 |
2005年2月 | 商標、意匠権の取得。 |
2005年3月 | 「ハンドメイドバイシクルフェア2005」に出展 「サイクリング・シティバイク部門 第1位受賞」 |
2005年4月 | 国内販売開始 |
2006年11月 | 香港・中国へ販売開始 |
2007年3月 | 韓国へ販売開始 |
2007年8月 | 台湾へ販売開始 |
2008年8月 | シンガポール・インドネシアへ販売開始 |
2011年3月 | 芦原科学賞奨励賞、受賞 |
・コードネーム「PK1」
・コードネーム「SCUZZE」
・コードネーム「SMARTA」
・コードネーム「HENDRIX」
GCSとタイレルの出会いはタイレルのデビュー前にさかのぼる。
2002年、まだ20インチの完組みホイール(a-class)が日本国内でGCSが輸入代理店だったころ、廣瀬氏より引き合いを受けた。
電話で越しで語る廣瀬氏「今回のホイールはサンプルで使いたい」と。
深く聞いてみると・・・「近い将来MINIVELOのブランドを立ち上げる!今開発中なんです!」 と熱く語ってくれた。
後の2004年 再び廣瀬氏より1本の電話をもらう。
「遂に完成しました!」と廣瀬氏。
完成品をはじめて見た時、「このフレームの美しさと高次元の乗り心地」は今までのminiveloでは感じたことがない!
感動を超え、衝撃を受けたことを今でも忘れられない。
・SZ(2011年販売終了)
・Si(2011年販売終了)